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間部令子

桐朋学園大学音楽学部卒業後、カリフォルニア芸術大学(CalArts)音楽学部大学院修士課程を経て、2008年カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)音楽学部現代音楽演奏学科博士課程を修了。博士論文は「A preliminary manual of phonetics in flute playing」(無声音を伴うフルート演奏の手引き)。これまでにパリ(IRCAM Agora Festival)、ロサンゼルス(Walt Disney Concert Hall)、ロンドン(KLINKER)、ベルリン(BKA)、シンガポール(Singapore University)等、アメリカ・ヨーロッパ・アジア各地で演奏。 故James Tenney、Marco Stroppa、Roger Reynoldsなどの著名な作曲家のフルートソロ作品の初演を手がける傍ら、新鋭作曲家の作品紹介にも努め、録音がフランス、ドイツ、アイルランド国内の音楽祭や音楽教育機関で紹介される。フルートを小泉浩、 Harvey Sollberger 、John Fonville、 Rachel Rudich、有田正広、遠藤剛史の各氏に師事。2006年、第7回「競楽」現代音楽演奏コンクール優勝、第16回朝日現代音楽賞受賞。東京在住。

 

會田瑞樹


打楽器奏者。1988年宮城県仙台市生まれ。
幼少よりヴァイオリンの手ほどきを受け、12歳より打楽器をはじめる。その後、仙台フィルハーモニー管弦楽団打楽器奏者佐々木祥氏との出会いにより、本格的に打楽器奏者の道を歩み始める。同時期にマリンバを星律子氏に師事。その後、有賀誠門、藤本隆文両氏のレッスンを受け、基礎を学んだ。

2008年武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科打楽器専攻に入学。吉原すみれ、神谷百子の両氏に師事し、打楽器ソリストとしての薫陶を受ける。2012年同校卒業。その後武蔵野音楽大学大学院修士課程ヴィルトゥオーソコースを修了。学部三年時に日本現代音楽協会主催第九回現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅸ」において第二位入賞。学部四年時には自身が演奏、総合プロデューサーを務め、サントリーホールレインボウ21における武蔵野音楽大学企画「打楽器音楽、その創造と継承」の公演を開催し、サントリーホールにおいてデビューを飾った。次いで日本現代音楽協会アンデパンダンにおいて坪能克裕作曲「celestial-vib」の舞台初演を皮切りに、
現在に至るまで多数の作曲家の新作初演を手がけており、その数は2013年末に50作品を越えた。作曲家との親密なコンタクトと相互の信頼から生み出される初演と幾度に渡る再演は多方面から称賛を受け、初演した作品の多くが楽譜出版、CD化されている。

2012年には自身初となる「ヴィブラフォンソロリサイタル」、八村義夫の生涯を独自の視点で辿った「八村義夫の世界」を東京文化会館において、野村財団、ロームミュージックファンデーション、アサヒグループ芸術文化財団からの助成を受け開催。多くの聴衆より熱い支持を受けた。2013年の「ヴィブラフォンソロリサイタルvol.2」では末吉保雄、水野修孝、羽根玲夢、金井勇各氏の新作初演を手がけ、9月にはオーケストラ・トリプティークと共に、鹿野草平作曲「ヴィブラフォン、金属打楽器と絃楽のための協奏曲」を初演。その他、溝淵加奈枝との打楽器と歌によるデュオリサイタルプロジェクト、小中学校でのアウトリーチ活動や教育プログラム作成、日本ソルフェージュ研究協議会研究発表会の場においては、演奏家の立場から作曲家八村義夫の足跡を辿る発表を行った。2013年7月刊行の「音楽現代」誌において「今、注目の若手アーティストたち」の中では浅岡弘和、西耕一両氏に紹介記事が掲載される等、打楽器奏者の中でも旺盛な活動を展開している。

2014年は「伊福部昭生誕99年音楽祭」CDの発売、NHKFMリサイタルノヴァの出演は記憶に新しい。5月にパーカッションリサイタル、10月にはシリーズ三度目となるをヴィブラフォンソロリサイタルを開催し、水野修孝作曲打楽器協奏曲の初演を手がける。また公益財団法人野村財団の助成を受け、初となるデビューアルバムの制作が決定した。今後の活躍が注目される打楽器奏者である。

Performers

演奏

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